「人生100年×生成AI」時代の人材戦略とは? 第一生命CISOが明かす人材育成の成功のカギ (2/4ページ)
Dr. Figenは、「人生100年時代」と生成AIという二つの大きな潮流が交差することで、働き方と生き方そのものが再定義されつつあると語った。長寿化が進み、少子化が深刻化する日本は、世界有数の超高齢社会である一方、その状況を悲観ではなく機会として捉える視点が重要だという。すでに65歳以上の就業率は高水準にあり、高齢者は小売や福祉分野を中心に活躍しているが、AIの活用によってその可能性はさらに広がると指摘した。
特に生成AIは、知識の蓄積や継承をより自然な形で支え、世代間ギャップを埋める力を持つ。これまではベテランの経験や勘を文章やマニュアルに落とし込んでも、判断の背景や細かなニュアンスまで十分に伝えるのは難しかった。しかしAIを活用すれば、日々の業務データややり取りの中から重要な知見を整理し、必要な人がすぐに活用できる形で共有できる。AIによって蓄積されていた知恵を、組織全体で循環させることが可能になるという。
そのうえで成功の鍵は、「責任あるイノベーション」に自動化と人間同士のつながりを掛け合わせることにあると強調。使いやすさの向上や精度への信頼構築、セキュリティとプライバシーの確保、既存システムとの連携といった技術面の課題に加え、企業や行政によるガイドライン整備、そして高齢層を含む全社員へのリスキリング支援が不可欠だと述べた。