「人生100年×生成AI」時代の人材戦略とは? 第一生命CISOが明かす人材育成の成功のカギ (4/4ページ)
Fred Stute氏(第一生命ホールディングス・グループ CISO)は、自身のキャリアを振り返りながら、変化を前提とした働き方の重要性を語った。CISOに就任したのは1年ほど前のことで、「セキュリティを主軸とする役職に本格的に就いたのは今回が初めてだ」と明かす。それ以前は開発やエンタープライズアーキテクチャなど複数の職種を経験してきた。
「役割を行き来するのは混乱もあるが、視野を広げてくれる」と述べ、一直線ではないキャリアの価値を強調した。日本企業に多いローテーション制度についても、「幅広い経験は得られるが、ゼネラリスト(オールラウンド型の人材)になりがちだ」と指摘。そのうえで、「自分が本当にやりたいことを見極め、それを後押しする組織文化が重要だ」と語り、社内での再教育や役割転換を支える環境づくりの必要性を伝えた。
生成AIの活用と人材育成、そして日本発スタートアップの挑戦まで、多角的な議論が交わされた今回のワークショップ。保険業界の変革は、技術導入と同時に、人材への投資と組織づくりをどう進めるかにかかっていることが共有された。