【豊臣兄弟!】なぜ織田信長は逃げた…最大級の危機「金ヶ崎の退口」の謎、ドラマではどう描かれる? (2/4ページ)
かき集めても自分たちの半分にしかならない、少数の敵を恐れて逃げ出した……まるで、水鳥の羽音に驚いて平家の大軍が総崩れとなった富士川合戦のようです。
前方に1万、背後に5千……それなら前方へ2万、背後へ1万を割り振れば、余裕で撃退できるでしょう。
にもかかわらず、信長が一目散に逃げ出した理由ははっきりしません。正解は信長本人に聞くしかないものの、以下いくつかの仮説が考えられます。
一、兵站(補給ルート)の途絶を恐れた
一、挟撃には兵力差を覆す威力があった
一、敵兵力の正確な情報がなかった
この辺りでしょうか。一つずつ考察したいと思います。
一、兵站(補給ルート)の途絶を恐れた
それまで「補給は現地調達≒敵地で略奪」という考えが一般的でしたが、信長は兵站の整備を進めていました。
敵から奪った方が合理的に思えますが、略奪には返り討ちやそもそも奪う物資がないリスクもあります。それならコストはかかっても自前で供給できる方が、大軍を安定的に運用できるでしょう。
しかし一度兵站が途絶してしまうと、大軍はたちまち飢餓に苦しめられることになります。それを恐れて信長は脱兎の如く逃げ出した……と考えられました。
一、挟撃には兵力差を覆す威力があったたとえ2倍の兵力差があっても、前後や複数方向から攻撃を受けると注意が散漫になり、実力を発揮できなくなるものです。
戦場では大勢がごった返しているため、いつも冷静に合理的判断ができるとは限りません。