“恥ずかしい姿”のはずが大反響…明治時代に実在した洗い髪の美人モデル「安達ツギ」の数奇な生涯 (3/4ページ)

Japaaan

「洗い髪の姿」で話題になったお妻

安達ツギ

残念ながら上位入賞とはならなかったお妻ですが、彼女は別の観点から話題に。それは、彼女が当日長い髪を垂らしたまま、いわゆる「洗い髪の姿」で会場に向かったことがきっかけでした。

彼女は自宅で髪結いを待っていたのですが、いつまで経っても髪結いが来なかったのです。

当時女性は髪を結って人前に出るのがマナーだったため、「洗い髪の姿」は恥ずかしいものとされていました。

コンテストのための写真撮影には、身支度をして髪を結って望んだのですが、会場に来るまでの姿(人力車に乗る濡髪の美人が街中を疾走)が話題となったのです。

ちなみに、1892年の「第二回百美人」に出場した際には、洗い髪の写真でエントリーして2位入賞を果たしています。

上記のエピソードから、彼女は「洗い髪のお妻」として人気を博していきます。洗髪料のパッケージを飾ったり、絵葉書に写真が掲載されたり。芸妓としてお座敷に出るときにも、お客さんから「洗い髪のままで」というリクエストが多かったといいます。

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