2024年紅麹事案 研究解説記事⑨「紅麹は麹(カビ)の仲間である――「紅麹と麹は違う」という行政説明の科学的誤りを検証する――」」 (4/5ページ)

バリュープレス

「日本の食薬区分制度が、国際的に解決済みの問題に20年以上にわたり対応しなかったことの責任」である。

5.行政Q&Aの科学的修正を求める
厚労省・消費者庁・農水省のQ&Aにおける「紅麹と麹は違う」という記述は、以下の理由から修正されるべきである。

▶    科学的に不正確:紅麹はMonascus属の糸状菌(カビ)であり、麹・カビの一員である
▶    新たな誤解を生む:「紅麹だけが特殊な危険物」という印象を固定化し、食文化の不当な毀損につながる
▶    正確な情報提供の義務:行政機関は科学的事実に基づく情報を国民に提供する責務を負う

正確な説明は、たとえば以下のようなものが適切である。
「紅麹(Monascus属)は、味噌や日本酒に使われる黄麹(Aspergillus属)や、泡盛に使われる黒麹と同じく、麹・カビ(糸状菌)の一種です。色が異なるだけで、生物学的に同じカテゴリーに属します。今回問題となったのは、紅麹というカビ種そのものではなく、特定の製品に含まれていた未同定物質です。」

6.紅麹の食文化的背景
紅麹は以下の伝統食品において1000年以上にわたり使用されてきた食文化の一員である。

■ 岡山県における産官協業——地域食文化への応用
岡山県では、岡山県工業技術センターと地元企業が連携した産官協業により、紅麹を活用した食品開発が行われてきた。味噌・酢・ソーセージなど、地域の食文化に根ざした多様な製品への応用は、紅麹が伝統的発酵食材として日本国内においても現実に機能していることを示す具体的事例である。こうした地域の産官協業の積み重ねが、紅麹の食品としての実績を支えてきた。

■ 東アジアの伝統食品

▶    豆腐よう(沖縄):紅麹と泡盛で熟成させた豆腐。琉球王朝時代からの伝統食品
▶    紹興酒・老酒(中国):紅麹を用いた中国の伝統的醸造酒
▶    紅酒(台湾・福建省):紅麹米を用いた醸造酒。

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