「カツカレー」は“無茶ぶり注文”から始まった!浅草の屋台から国民食へと進化した意外な歴史 (3/5ページ)
完成と進化
現在のような白い平皿にカツとカレーを並べる標準形は、昭和二十三年ごろの銀座で確立したとされています。
この提供スタイルが洗練された都会の象徴となり、全国の食堂へと一気に波及していったのです。
高度経済成長期を経て、カツカレーは蕎麦屋や喫茶店、さらには専門店へとその版図を広げました。作り手によってソースのようなカレーや、厚切りカツなど、驚くほどの多様化を遂げていったのです。
近年では、チェーン店の普及により、カツカレーは誰もが手軽に食べられるファストフードとして定着しています。
しかし、その進化は止まるどころか、スパイスカレーブームの中で再構築され続けています。
さらには日本独自の食文化として海外へも進出し、日本式カツカレーというジャンルを確立しました。欧米やアジアのスーパーでは、日本風のカレーパッケージに大きなカツが描かれることも珍しくありません。
カツカレーは、単なるメニューの一つではなく、日本人の柔軟な知性が生んだ発明品だったと言えるでしょう。