あの「豊臣秀吉は猿に似ていた」エピソードは創作!?伝説の裏に秘められた“ステルス神格化”とは (2/4ページ)
ポイントは、日吉大社の神の使いが猿であるという中世の宗教観です。猿は災いを祓う縁起のいい存在とされ、吉兆の象徴でもありました。
考えてみれば秀吉の幼名である「日吉丸」は本当のものではなく後世の創作とされていますが、これも日吉信仰の影響を受けた創作だった可能性は大いにあります。
豊臣秀吉=日吉丸=猿であるという図式は、そのような観点で見ると実によくできています。秀吉を神格化するために、何者かがこのような図式を作り出したのかも知れません。
成功した策略現代から見れば当然のことですが、現実の豊臣秀吉は決して神秘的な存在ではありませんでした。
宣教師のフロイスは秀吉を「下賤の家柄」と記していますし、上井覚兼も「由来なき仁」と評しています。