奏楽堂の沈黙を越えて、バッハのカンタータを次世代へ——藝大バッハカンタータクラブがセカンドゴール160万円に挑戦 (3/5ページ)
定期演奏会は、その一年間の活動を社会へ開く場であり、同時に次の世代の部員へ経験を手渡していく継承の場でもあります。
奏楽堂使用停止という状況下においても定期演奏会の開催を実現するべく、私達は2026年5月22日よりクラウドファンディングによる御支援を募り外部ホールでの開催を目指すというプロジェクトを公開しました。そしてこの度のクラウドファンディング目標達成を受け、活動をより長期的に支えていく為のネクストゴールへ挑戦致します。
目標額達成への御礼と、ネクストゴール設定の背景
このたび、本プロジェクトは公開から1週間という短期間で、当初目標であった800,000円のご支援を集めることができました。多くの皆様からの温かいご支援に、部員一同、心より御礼申し上げます。
一方で、奏楽堂の使用停止は、2027年定期演奏会だけに関わる問題ではありません。東京藝術大学奏楽堂は、今回の事故以前から施設老朽化に伴う大規模改修が予定されており、復旧計画や改修計画の進行状況によっては、2027年度以降も定期演奏会の学外開催を検討しなければならない可能性があります。
仮に2028年度に奏楽堂での定期演奏会開催が可能となった場合でも、その後、奏楽堂が大規模改修に入ることとなれば、同クラブは再び外部ホールを借用して定期演奏会を開催する必要があります。
今回設定したネクストゴールは、2027年定期演奏会を成立させるためだけでなく、2027年度以降もバッハカンタータクラブとその部員たちが、豊かな音楽遺産を学び、その成果を社会へ発信していくための挑戦です。
2027年定期演奏会について
2027年定期演奏会は、2027年2月16日火曜日の夜公演として、日本製鉄紀尾井ホール(東京都千代田区)での開催を予定しています。曲目は、J. S. Bachの宗教声楽作品より数曲を選出予定です。