高齢化で増える目の疾患、「地域眼科」に求められる早期発見と継続医療の役割 (2/3ページ)

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熊谷氏によると、院内には各種検査機器や手術設備を整備し、国家資格を持つ視能訓練士も配置しているという。視野検査や小児視機能検査など専門性が求められる診療にも対応できる体制を構築している。

〈梅の木眼科クリニック 診察室〉

〈梅の木眼科クリニック 検査室〉

また近年は白内障手術で使用する眼内レンズの選択肢も増えている。同氏は「どのレンズが適しているかは患者ごとに異なる」と説明する。

そのため同院では手術件数よりも、患者が十分に理解し納得した上で治療方針を選択することを重視しているという。

もっとも、どの治療法にも適応判断が必要であり、全ての患者に同じ選択肢が当てはまるわけではない。医療技術の進歩と同時に、適切な説明と意思決定支援が求められている。

受診控えが生むリスク――「アイフレイル」の現在地

近年、眼科領域では「アイフレイル」という考え方が広がっている。これは加齢に伴う視機能の低下を早期に発見し、必要な対応につなげる取り組みである。

日本眼科医会によると、アイフレイルは加齢に伴う目の機能低下の初期段階を指し、放置することで視機能障害へ進行する可能性があるとされている。また、緑内障や加齢黄斑変性などは初期段階で自覚症状に乏しいケースも多く、日本眼科医会や日本眼科学会は定期的な眼科検診の重要性を呼びかけている。

熊谷氏も「視力低下や緑内障の疑いを指摘されても受診を後回しにする人は少なくない」と話す。

眼疾患の中には進行してから症状に気付くものもあり、早期発見によって治療の選択肢が広がるケースもあるとされる。

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