着物姿でアメリカ名門大学へ…『武士の娘』で世界に日本を伝えた杉本鉞子の波乱の生涯【後編】 (1/4ページ)
1925(大正14)年、杉本鉞子(すぎもと えつこ)の名は『武士の娘』によって、海の向こうで広く知られるようになりました。明治の武家に生まれた一人の女性が、自らの少女時代や家族の記憶、日本での暮らしを英語で綴ったこの作品は、アメリカの読者に大きな驚きと感動を与えます。
しかし、鉞子の歩みは「ベストセラー作家になった」で終わりではありませんでした。
彼女はその後も、アメリカの教壇に立ち、着物姿で日本文化を語り、帰国後も執筆を続けました。日米関係が少しずつ緊張していく時代にあって、鉞子は自らの言葉で日本を伝え続けたのです。
今回は、『武士の娘』の成功後、杉本鉞子がどのように日本文化を海外へ伝えたのか、その後半生をたどっていきます。