『豊臣兄弟!』与一郎の退場は近い?信長の首級はどこへ?信澄の謀反は本当?7つの史実で第28回を読み解く (7/9ページ)
信長を迎えるために道中で金銀をばらまいたお陰で「中国大返し」が成功した、というのは本作のフィクションであることを、念のため記しておきます。
もし小一郎が(中国方面進撃のためでなく)中国大返しを目的として周到な根回しを行っていたという史料などございましたら、ぜひご教示ください。
一世一代の大勝負だった「中国大返し」!
ひたすら駆ける秀吉主従。NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」公式サイトより。🄫NHK
じゃあ実際の中国大返しはどうだったの?と言えば、それはもう乾坤一擲の大博打でした。
他の宿老たちもそうであったように、光秀の謀叛によって誰もが疑心暗鬼に陥っているのです。誰が信用できるか?裏切り者か?もはや誰にもわかりません。
そんな中、日ごろ屈従を強いられていた反織田勢力が、ここぞとばかりに謀叛や一揆を起こしています。
例えば甲斐国(山梨県)を任されていた河尻秀隆(かわじり ひでたか)などは、国人衆の襲撃を受けて殺されてしまいました。一国の主であっても追い詰められるほどの極限状態ですから、軽々には動けません。
しかし秀吉は動きました。もし信長の死が誤報であったら、戦線放棄の罪を問われたことでしょう。