【豊臣兄弟!】「私を殺してみよ」女武将・お市の凄絶な覚悟と秀吉の決別…あまりに切ない悲劇の始まり (3/10ページ)

Japaaan

何度もあやつの嘘を見てきた」というお市の言葉が辛い。あえて冷徹にいい放っている表情でした。

昔、退屈なときに作り話で楽しませたり、浅井長政(中島歩)の最期のときは泣きながらおとぎ話で覚悟をうながしたり……豊臣兄弟とお市の温かいエピソードはたくさんありましたね。

あれらすべて、お市が「秀吉の嘘を見破る証」になる布石だったとは。

この大河は、珍しく「秀吉を嫌わないお市」と「お市をスケベな目でみない秀吉」で、二人は仲のいい設定でした。

それは「信長を愛し、上様が夢見た新しき世を作るため織田家を滅ぼす」覚悟を決めた秀吉と、「信長を愛し、織田家の誇りを守る」覚悟を決めたお市との戦いを描くためだったのですね。

秀吉を止めたいが自分には力がない。だ・か・ら「信長の妹の私を旗頭として逆臣を討つ」ので力を貸してほしいと勝家に頭を下げたお市。

もう、お市殿が「覚悟を決めた武将」にしか見えなくなりました。

従来の「戦国の女性の受け身な悲劇の女性説」は取り入れず、「織田家の誇りを守るため、勝家を利用し旗上げした女武将・お市」なストーリーが小気味いい。

宮﨑あおいさんの名演技が「史実」を塗り替え新しい「大河」を生み出しました。

……のですが。

お市を目の前にするとご飯も喉を通らない勝家は、「ずっとお市に恋をして独身を貫いた」説を取り入れているのが面白いですね。

「力を貸してほしい」と勝家に頭を下げるお市がかっこいい。

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