「従業員ファースト」を阻むHRの構造的ジレンマ (3/8ページ)
一方で、従業員の「はたらきがい」を「定期的に可視化できている」と回答した企業はわずか3.3%(一部把握も含めて22.5%)。「組織状態」を「定期的に可視化できている」企業も4.4%(一部把握も含めて23.3%)に留まります。
従業員は、その重要性は理解しつつも、企業側はコンディションを数値化・可視化して対策を打てていない「不全状態」であり、定着重視の姿勢が形骸化(ブラックボックス化)している実態が見えてきます。
【Fact 2】人事関与者が抱えるジレンマ:採用に追われ「定着ケア」へ手が回らず
人事の47.1%が「活躍・定着」を最重要視するも、課題の1位は「採用難(33.5%)」の悪循環
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM4NDcyMyMzNzkwNTUjODQ3MjNfd09HaFhBVktZdC5wbmc.png ]
実務を担う「人事関与者(n=206)」にフォーカスすると、47.1%(約2人に1人)が「従業員の活躍・定着」を経営課題として最重視していると回答しました(全体平均27.3%の約1.7倍)。
一方で、自社の「従業員のはたらきがい」を定期的に可視化できている人事関与者はわずか11.2%、「組織状態」の定期可視化も13.6%に留まります。一部把握を除いても、半数以上が十分な可視化を行えていません。