『国宝』公開から1年…今こそ考えてみる「歌舞伎座」の価値とは?雰囲気を纏った歌舞伎の殿堂 (5/5ページ)

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映画公開後の2025年7月以降では、歌舞伎座への新規来場客が約2万人、前年同期比1.3倍の来場者数(7〜10月合計、新規客含)となっています。

映画を見て歌舞伎を興味を持った若年層(20~40代)が、劇場へ足を運ぶようにもなっています。

歌舞伎に初めて触れる人がこれからもっと増えてくるはずです。それは同時に、初めて歌舞伎座を眼にする人々も多く出てくるということです。

先ほどお話ししたように、現在の東京メトロ「東銀座駅」の改札は、地下1階の「木挽町広場」に直結しています。

しかしこの地下階から直接劇場内には入れません。

劇場へ入るには、地上へ出る3番出口から一度外に出て、歌舞伎座の正面口から劇場内へ…という動線になっています。つまり劇場に入る前に、人々は必ず、歌舞伎座の外観を眼にすることになります。

俳優たちが大事にした歌舞伎座の持つ「雰囲気」というものは、歌舞伎座を「特別な場所」として演出する役割も担っています。だからこそ、その佇まいもぜひ見てほしい、そんな思いが、歌舞伎座側にあるではないでしょうか。

初観劇の方々には、ぜひとも歌舞伎座が醸し出す「雰囲気」をゆっくり眺める時間をつくっていただきたいと思います。

先日も昼の部開場前の歌舞伎座の前を通りました。正面入口が開くのを待っている多くの人々たちの顔には、これから中に入り、お芝居を見るという期待感と高揚感と喜びに溢れていました。

これからも歌舞伎座は、この世に二つとない特別な「雰囲気」を纏いながら、ここを訪れる人々を迎え続けています。

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