「ご当地コスメ」は事業として続くのか 地域素材×産学官連携の可能性と課題 (3/3ページ)
一方で、地域性そのものが長期的な競争力になるとは限らない。
消費者が繰り返し購入する理由が商品の品質や価格、使いやすさにあるのか、それとも地域ストーリーにあるのかを見極める必要がある。
また、事業規模が拡大すれば、原料調達や製造体制も変わる。地域内で完結していた仕組みをどこまで維持できるかという問題も出てくる。イチカワ化粧品の取り組みは、地域資源と大学の研究成果を組み合わせた商品開発の一例だ。こうした地域発ブランドが今後も定着していくためには、「地域だから買う」だけではなく、「商品として選ばれ続ける」理由をつくれるかが重要になる。
産学官連携による商品化を、地域経済の継続的なビジネスへどう結びつけるのか。地域発コスメの次の課題は、開発そのものよりも、その後の市場づくりにあるのかもしれない。

【取材協力】
株式会社イチカワ化粧品
https://ichikawa-cosme.co.jp/)
代表 市川道恵