「思想」で商品は売れるのか 自然志向ブランドが問われる持続性 (1/3ページ)

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「思想」で商品は売れるのか 自然志向ブランドが問われる持続性
「思想」で商品は売れるのか 自然志向ブランドが問われる持続性

商品を選ぶ基準が多様化している。価格や機能だけでなく、原料の由来や生産背景、企業が掲げる考え方などを重視する消費者もいる。

こうしたなか、自社の思想や価値観そのものを商品や教育事業に組み込む企業も現れている。

株式会社NINE SENSEは、日本の素材や伝統的な暮らしの知恵に着目した商品を扱う「Kami – – store」と、情報や暮らしについて考える場として「Kami – – Academy」を展開している。同社代表の深見純氏に、商品に「思想」を持たせるブランドづくりと、その事業性について聞いた。

なぜ今、昔ながらの素材や暮らしに目を向けるのか

大量生産や物流網の発達によって、私たちの生活は大きく便利になった。一方、商品がどこで作られ、どのような素材が使われているのかを意識する機会は減ったともいえる。NINE SENSEでは、日本で古くから利用されてきた素材や生活文化に着目し、現代の暮らしに取り入れられる商品として提供している。

同社が運営する「Kami – 神 – store」では、「自然は不要なものをつくらない」という考え方をブランドの一つの軸としているという。深見氏は、昔の暮らしをそのまま再現するのではなく、伝統的に利用されてきた素材や考え方を、現代の生活に合わせて捉え直すことが重要だと話す。こうした「背景まで含めて商品を選んでもらう」という手法は、近年のブランドづくりでも見られる。

ただし、企業が掲げる哲学に共感する消費者がいる一方、価格や利便性を優先する層もいる。独自の思想をどこまで市場での継続的な需要につなげられるかは、事業としての課題となる。

「量子食品」という独自の商品カテゴリー

同社が展開する商品の一つに、「量子食品 Kami – 神 -」と名付けた商品がある。

これは同社が独自に用いている商品名称・カテゴリーで、日本人の生活と関わりの深い稲などの素材に着目し、現代の生活に取り入れやすい形で商品化しているという。

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