14歳で初婚、結婚4回…朝ドラ『ブラッサム』石橋静河が演じるヒロインモデル・宇野千代の激動の生涯 (3/7ページ)
後に下宿先や職業を転々としながら、新聞『萬朝報(よろづちょうほう)』の懸賞小説で何度か入賞、賞金を得ることもありました。
また本郷の洋食店「燕楽軒」でウェイトレスのアルバイトをしていた時期に、菊池寛・久米正雄・佐藤春夫・芥川龍之介・今日出海(こん ひでみ)といった文士たちと知り合い、特に今東光(こん とうこう)とは親交を結んだと言います。
大正8年(1919年)に忠が帝大を卒業すると、千代は二度目となる結婚をしました。翌大正9年(1920年)に忠が北海道拓殖銀行の札幌支店に就職すると、二人で札幌へ移住したそうです。
新婚生活の中でも千代は文筆活動を続け、大正10年(1921年)に『時事新報』へ応募した懸賞小説「脂粉の顔」が一等当選を果たし、賞金200円を受け取りました。
文章がこれほどのカネになるのか。こんなに儲かるなら、書かなきゃいけない。驚いた千代は執筆活動に専念するようになります。
その後、雑誌社に原稿を送っても音沙汰がなかったので、確認のため大正11年(1922年)に一人で上京しました。
すると実は既に掲載されていたことがわかり、千代は原稿料366円という大金を受け取ったそうです。あまりの金額に驚いてしまった千代は、そのまま岩国の実家へ戻って継母のリュウたちに原稿料の一部を贈りました。
一目ぼれで3度目の結婚
札幌へ帰る途中、再び東京へ立ち寄った千代は、作家の尾崎士郎と出会います。