超危険なギャンブル?『逃げ若』や『風、薫る』にも登場した「すごろく」が中世日本を熱狂させた理由 (3/5ページ)

Japaaan

時行たちが向き合っているのは、より賭博的で、運と駆け引きが入り交じった盤双六の文化でした。

世界最古の双六・バックギャモン。古代日本では禁止されるほど人気が出た。

江戸から明治へ〜朝ドラ「風、薫る」に登場する「人生を描く双六」〜

時代が下ると、「双六」の主役が変わっていきます。

江戸時代には、紙に描かれたマスを賽の目などに従って進む「絵双六」が広く普及しました。

その種類は道中双六、役者双六、出世双六など題材は実に多彩です。盤上で駒を争わせる双六とは別に、紙の上で旅や人生をたどる文化が発達していきました。

そして明治時代になると、絵双六は娯楽だけでなく、教育や広告、新しい社会像を伝えるメディアとしても利用されるようになりました。

朝ドラ「風、薫る」に登場した「新双六淑女鑑」は、まさにその好例です。

東京学芸大学附属図書館が所蔵する実在の絵双六で、明治19(1886)年刊のもの。

原点の「無心の女児」から始まり、最終的に「当世の淑女」へ出世していく姿を描いた飛び双六です。

双六の歴史は、大きく変わっています。

白河法皇の時代、双六は「思いどおりにならない賽」の象徴でした。中世には賭けの勝敗を左右する遊戯となり、江戸・明治になると、今度は「どんな人生が理想なのか」を紙の上に描くようになります。

「風、薫る」が描くのは、看護という新しい世界へ踏み出していく女性たちです。

「超危険なギャンブル?『逃げ若』や『風、薫る』にも登場した「すごろく」が中世日本を熱狂させた理由」のページです。デイリーニュースオンラインは、風、薫る、逃げ若、逃げ上手の若君、白河法皇、双六、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る