【豊臣兄弟!】さよならの予感…蜂須賀正勝(高橋努)が秀吉に捧げた不滅の“友愛”と史実が伝える最期 (5/9ページ)
蜂須賀正勝と豊臣兄弟の絆が結ばれた瞬間。(NHK「豊臣兄弟!」公式「X」より)
正勝の秀吉への思いがわかる名場面正勝と秀吉の深い絆を感じる場面はさまざまありましたが、個人的に特に心震えた場面は二つでした。
第22回『播磨大誤算』。
秀吉は、尼子勝久(渡邉蒼)と山中幸盛(廣瀬友祐)が死守する上月城の救援を信長に依頼するも、切り捨てられてしまいます。
かつて自分を頼ってきた二人を見捨てるわけにはいかない、けれどもこのままでは秀吉陣営も全滅の危険も。
高倉山の陣で尼子軍が籠る上月城を見守りながら、一人粥を炊く秀吉の後ろに正勝は無言で控えていました。
「わしは……どうしたええんじゃ。」と声を震わせて泣く秀吉を慰めようとしたのか、正勝はそっと立ちあがり声をかけようとしますが口を真一文字に結び無念の表情を浮かべつつ何も言えませんでした。
涙を堪えていたのだと思います。
「助けてくれる」と自分を信じている相手を見捨てなければならない、そんな断腸の思いに苦しむ相手にかける言葉はありません。
突然降り出した雨に「熱い粥が冷めるではないか!」と天に向かって怒鳴る秀吉には胸が痛くなりました。
そこに竹中反兵衛が倒れたという報が。
「殿……潮時でございます。殿……」
慟哭する秀吉を見守っていた正勝だからこその、冷酷さや見捨てる感はないながらも決断を促す言葉。