相手の反応に応じて技を変える―フルコンタクト合気道覇天会が「流転」を重視した組手強化練習を実施、25年以上にわたり組手を実践してきた藤崎天敬師範が直接指導 (3/5ページ)
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護身術
入り身突き(投げ技)を仕掛けた際に相手から腕を掴まれる練習では、左右どちらの手で掴まれたかを判断し、その違いに応じて二教または三教へ変化しました。
さらに、抑え技(固め技)の流転として、小手返しの固め技から相手が回転して逃れようとする動きに応じて一教へ変化。また、小手返しの固め技から当身を行い、相手が防御した反応を利用して三教へ変化する練習も実施しました。
本来の「流転」は、決められた連続技を行うものではありません。相手の動きや反応、間合い、位置関係などの変化に応じ、一つの技に固執せず、その局面に適した技へ変化・連続させていく技術的な考え方です。
今回はその初歩として相手の反応を一定のパターンに限定し、「変化を認識する」「判断する」「技を変える」という過程を段階的に練習しました。最終的にはパターンから離れ、より自由な状況で技を変化させることを目指します。
その過程の1つとして今回は「流転」を学ぶため、あえて速度を抑えた乱取りを実施しました。動きが止まって固まったり、力んで一つの技を無理に完成させたり、速さに頼って技を成立させたりするのではなく、相手の動きや反応、間合い、位置関係を捉えながら、一つの技に固執せず変化していくことを重視しました。
速度を抑えることで、「流転」の基本となる、相手の変化を認識し、その場で判断して適した技へ移行する過程を丁寧に確認しました。
参加者の感想
今回の練習に参加した選手からは、まだ習得している技の数は多くないものの、組手が単調にならないよう技を変化させていくうえで、「流転」の考え方が役立つと感じたとの感想がありました。
「流転」と「掌握」
覇天会では、流転において立ち関節技を主要な技術としていますが、それだけに限定するものではありません。当身との連携、投げ技、抑え技なども含め、状況に応じて変化させます。護身術では、安全な距離を確保して離脱することも選択肢となります。
そのうえで、単に相手を倒すことだけを目的とせず、相手を思いやり、必要以上に傷つけることなく制御する技術として「掌握」を重視しています。