生成AI時代、制作会社は何で稼ぐのか デジタル企業が「リアル店舗」を持つ理由 (4/4ページ)
単に依頼されたイラストを制作するだけでなく、どの表現が適切なのかを考える企画力や、ブランドの世界観を長期的に管理する力、AIを含めた複数の制作手段を使い分ける能力などが重要になる可能性がある。
ヴァンパイアがデジタル制作とリアル店舗を並行して運営していることも、そうした変化への一つの対応と見ることができる。ただし、店舗を持つこと自体が制作会社の新たな正解というわけではない。
リアルな場所を持つコストを上回る価値を生み出せるのか。そこで得た人とのつながりや顧客の反応を、本業にどう生かせるのかが重要になる。
AIによって制作工程が変わり、企業による内製化の選択肢も広がるなか、制作会社は「何を作れるか」だけでは差別化しにくくなっていく可能性がある。デジタルとリアルを行き来しながら、顧客やクリエイターとの接点そのものをどう価値に変えるのか。制作会社の役割も、生成AIの普及とともに変化していきそうだ。
【取材協力】
ヴァンパイア株式会社
代表取締役 加藤洋平
http://www.vampirekk.com/