都市国家シンガポールにある唯一の「天然露天風呂」センバワン温泉 (4/4ページ)

GOTRIP!

昭南島として日本が占領していた時代には日本軍用の温泉施設が建設されましたが、そのせいで連合軍の空爆に遭い10年ほどお湯が枯れてしまったのだとか。その後何度かここに入浴施設を作る計画がたったものの頓挫したまま軍用地となり、地元の人々の要望で温泉だけ一般に開放されています。

極楽気分で足湯をつかっていると、しばらくして暗雲立ち込め雷が響いてきました。人々が一斉に帰り支度を始めたなか、お湯を全身に浴びている組は立ち上がる気配もありません。

土砂降りがきたらどうするのか聞いてみたところ、「何もしないよ。どうせ濡れてるし、あったかい温泉もあるしね。でもあんたたちは水着がないから、早く帰ったほうがいいよ!」と笑顔。このあたりは落雷が多いはずで、濡れていると危ないような気がするのですが、さすが細かいことは気にしないシンガポーリアン。ちょっと心配でしたが、大らかな笑顔に癒やされました。

素顔のシンガポーリアンと触れ合いながら、足湯で疲れを癒せるこの場所は、旅行者がこの国の国民性を垣間見ることができる数少ない場所のひとつです。一歩踏み込んだシンガポール旅行を楽しみたい人は、是非訪ねてみてください。(狙い目は朝か夕方。昼間は灼熱の上に誰もいないので避けたほうが無難です)

POST : GoTrip! http://gotrip.jp/

●センバワン温泉(Sembawang Hot Spring)
MRTイシュン(Yishun)駅から徒歩15分。ガンバスロード(Ganvas RD)とセンバワンロード(Sembawang RD)の交差点から、空軍のフェンスに沿ってガンバスロード沿いを数分歩いた辺りに入り口あり。
朝7時から夜7時まで開放。

(写真・文 松下祥子)

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