安倍首相が長州力化!? 新聞は読売(東スポ)だけでいい発言の真意...プチ鹿島の『余計な下世話!』vol.63 (2/2ページ)
出演者のひとりである東京ブレイキングニュースの久田将義編集長が須田氏を招いてくれるのだ。いつもとっておきの話をしてくれる。
そんな須田氏のコラムは《「もう朝日新聞や毎日新聞は読む必要はありませんよ。新聞は、読売の一紙だけ読んでいれば十分」。内閣官房高官が真顔でこう話す。》というエピソードから始まる。いかに現在の読売新聞が政権に近いかというコラム内容。
かつてプロレスラーの長州力は「マスコミは東スポだけあればいい」と言った。権力側からすれば余計な論評はぜず、自分の書いてほしいことだけを伝えるメディアだけでいいという意味だ。安倍首相も現在は「長州状態」なのだろうか。
でも読売だけではない。安倍官邸は他のメディアに対しても巧妙なのだ。
最近出版された『安倍官邸と新聞 「二極化する報道」の危機』(徳山喜雄・集英社新書)を読むとよくわかる。
この本はメディアの二極化について「集団的自衛権」や「原発」「秘密保護法」の各新聞の記事を追っているのだが、一方で「安倍官邸のメディア戦略の巧妙さ」も書いている。
たとえば、これまでの首相は原則として日本のメディアからは単独インタビューをうけず、共同記者会見の方式をとってきたが、安倍首相になってからは、それが改められ、在京の新聞各紙と単独会見し、重要ニュースを1社だけに提供するようになったという。
その時期については、《首相や官邸の判断になり、首相の考えや思いを強くアピールする場として使われている》。
こんな首相サイドの思惑をわかっていたとしても、各紙は安倍首相の単独インタビューがとれるならでかでかと報じるに決まってる。
安倍首相は五輪招致演説で「福島はアンダーコントロールされている」と言った。それについては一年経った現在もツッコまれ放題なのだが、もしかしてメディアのアンダーコントロールには成功しているのか。
今後も要注目です。
Written by プチ鹿島