「報道ステーション」名物ディレクター自殺の真相に迫る【後編】 (2/2ページ)
こうした重圧が彼にのしかかったことで、彼の心は折れ、衝動的に自殺してしまったのではないか。とはいえ、死に至ったとするにはどれも決定的な証拠に欠けている。
他殺の線はどうなのだろうか。ある週刊誌記者は言う。
「事件性はないですね。自殺です。しかも彼は一般人。事件性がないのにわざわざ一般人の死を報道する公益性はないと思います。だから、どの媒体も報じないわけです」
このコメントに加え、遺書を残しているという事実が他殺説を強く否定している。
だからこそ記事にならないということなのに、記事にならないということが憶測を呼び、一人歩きしてしまったのだ。
言い換えれば、他殺を疑われるほど岩路さんは食い込んで取材していたということだ。真摯な生き方を貫き通した岩路さんのことを筆者は知人として誇りに思っている。ご冥福をお祈りします。(了)
※「追記:「遺体発見は8月31日朝、検査医の見解によると死亡推定日は8月29日」だということがこの記事発表後に判明した」
Written Photo by 西牟田靖