4Kテレビは大コケ「3D」の再来か? アダルトコンテンツとの相性は... (2/4ページ)

東京ブレイキングニュース

 この 「テレビは不便である」 という前提を、日本企業は全く理解できていない。 新しい技術を用いて客を取り戻そう、経済を回そうという発想なのかもしれないが、今の日本人はそこまで超美麗な映像など求めていないのではないだろうか?

 インターネットの動画サイトなどで映像を見るだけで満足できている人は、絶対に企業が求めているような「超高画質映像に何百万単位のお金を使ってくれる日本人」にはなってくれない。むしろ 「手軽に安く映像を楽しみたい」というのが本音だろう。そういった面では、初期投資に多額のお金が必要で、なおかつ見られる状況が限定されてしまうテレビなど、全てが逆を行ってしまっているのである。言葉は悪いが、庶民のライフスタイルを企業が押し付ける時代はとうに過ぎているのだ。

 そうした中で嫌でも注目を浴びるのがアダルトビデオをはじめとするエロコンテンツなのだが、これもこれで今すぐには4Kをどうこう出来る状況にはならないと予測される。未だに 『VHS vs ベータ戦争』をVHSの勝利に導いたとされるアダルトビデオ伝説の再来を期待している方が多いようなのだが、残念ながら4K以前に3Dの段階で大コケしている。

 それもそのはずで、AV業界が3D化に向けてザワザワしていた当時は、3Dに対応させるには撮影方法からそれ専用にせねばならず、これまでのようなカメラ回しが事実上不可能だったのだ。また複数のカメラの角度を固定して被写体を写さなければならないため、定点映像ばかりのAVになってしまった。これでは絵の面白さはあっても実用性に疑問符が付いてしまう。3D「AV」で最も楽しめるのは「定点オンリーでも文句が出ない盗撮物だけだ」なんて笑い話もあったほどで、今では3DのAVなど終わったものとして認識されている。

 またAV業界といえばハイビジョンブームの時にも似たような混乱があった。私自身がAV監督として2003年というかなり早い時期にハイビジョン撮影のAVを制作した事があったのだが、当時はハイビジョン用の機材が一社で揃えられるような金額ではなく、まずカメラを借りるところからハードルが高かった。

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