EXILEが牽引…ダンス人口400万人超、ブームの舞台裏

デイリーニュースオンライン

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世代交代でダンスのイメージに変化

 日本は空前のダンスブーム。一般社団法人ストリートダンス協会によると、現在、ダンス人口は400万人にものぼると言われている。その背景にはキッズダンサーの増加がある。子供の習い事ランキングでも、上位にランクインするのが〝ダンス〟だ。

 日本の音楽シーンのトップランカー的存在であるEXILEは、ヴォーカル&ダンス・ユニットとして一般ファンも虜にしている。そのもっともわかりやすい例がフジテレビの『めちゃ2イケてるッ!』だろう。ナイナイ岡村が「オカザイル」となってEXILEとともにダンスを披露し、若者のハートを掴んでいる。

 中高生に大人気のきゃりーぱみゅぱみゅもストリート系ダンサーを振付師に迎え、ライヴステージやPVでダンスを披露。人気アーティストともなれば、踊れるのが当たり前になっているのである。

 こうした状況が後押しして、ダンスを始める子供が増え、あるいは親が子供にダンスを始めさせているのだ。子役のオーディションでも、ダンスを特技とする子供が非常に多いのだとか。

 ひと昔前まで、ヒップホップダンスはギャングスタラップやクラブといったイメージで捉えられていた。そのせいか、「不良」「アンダーグラウンド」など、どちらかというと悪い印象を世間に与えていた。しかし、子供を持つ今の親たちはディスコやクラブで遊んでいた世代でもある。ヒップホップダンスに対して悪いイメージはない。むしろ、カッコいいものと捉えている。こうしたことも、キッズダンサーが急増している要因なのだろう。

ダンスの授業にダンスの番組。市民権を得たヒップホップダンス

 ダンスブームに拍車をかけたもうひとつの大きな要因は、周知の通り、ダンスの授業だ。2011年に小学校、2012年に中学校、2013年には高校でダンスが授業に取り入れられた。これによりダンスが身近になったということも大きく影響を与えている。

 また、ダンスブームを裏付けるかのように、ダンスをテーマにしたテレビ番組も放映されている。毎週日曜朝7:00〜7:30放送の『トライブクルクル』(メ〜テレ制作・テレビ朝日系全国ネット)だ。

(C)サンライズ/トライブクルクル製作委員会, メ~テレ

『トライブクルクル』はアニメと実写が混在する、ストリートダンスをテーマにした番組。ダンスは前出の日本ストリートダンス協会が監修し、音楽はすべてavex。ダンスブームをさらに盛り上げようとする機運がこの番組からも感じ取れる。

 ジダンやメッシ、本田圭祐などが『キャプテン翼』から大きな影響を受けたように、『トライブクルクル』を見てダンスを始め、ダンスを好きになるキッズがさらに増えるはず。ヒップホップダンスは完全に市民権を得たと言っていいだろう。

(取材・文/角政光<bashment>)

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