【阪神vs広島】プロ野球CSがイマイチ盛り上がらない舞台裏

デイリーニュースオンライン

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 プロ野球・CS(クライマックスシリーズ)が10月11日、火ぶたを切った。セ・リーグは、2位の阪神が本拠地・甲子園で広島を迎えた。台風接近で12日以降の試合開催が微妙なぶん、「初戦勝利」がそのまま、東京ドームで行われるファイナルステージ(対巨人)への進出が近づく大事な一戦だ。だが、両チームの選手のモチベーションはかなりシビアな状況のようだ。

 8月下旬から9月頭にかけての大失速で優勝を逃した阪神。広島がシーズン最終戦で巨人に負けたため“たなぼた”で2位を確保した。10月10日には、和田豊監督の「1年契約延長」が発表されたばかりだが、選手のモチベーションは劇的に下がっているという。

「9月のはじめに岡田彰布氏が後任監督の最有力候補と報道が出ましたが、前回就任時の選手の起用法などの噂が先行し、ナインの間では『岡田政権になったら潰される……』と心配の声が結構あった。だけど、蓋を開けてみれば和田続投。球団上層部にイエスマンの和田監督の続投は外様の西岡、福留などの起用が続くことになり、レギュラーが遠のく中堅クラスからため息が漏れています」(チーム関係者)。

今回のCSは監督賞もなし

 和田監督は現役引退後もずっとユニフォームを着たままということもあり、楽天の星野監督のように経済界などの重鎮がズラリと並ぶ後援会もない。

「CSではモチベーションを上げるために、監督賞も通常の倍、阪神ならおよそ20万円とかにすることが多いですが、今回はそれもないようです。球団は、最大3試合でおよそ6億円の収入があるCS開催を喜んでいますが、選手にはあまりメリットはないようですよ」

 一方の広島はというと、先発に中4日で前田健太を投入。打順もイジり回り、カープ担当の番記者たちを慌てさせた。

「マエケンの先発は、まさに寝耳に水(笑)。試合を中継するあるテレビ局関係者は『マエケンの資料なんてないし!』とブチ切れてました。2013年は、勢いで阪神を倒してファイナルステージに行けましたが、今年はシーズン終盤、特に残り15試合をきってから6勝9敗と大ブレーキ。チーム全体のテンションもかなり下がっています。また、野村監督がCS直前に今シーズン限りの退任を突如、発表。ドラフトや編成に迷惑をかけないために発表したようですが、ナインの間では、かえってそれがマイナスになっているそう。後任は、緒方孝市コーチの内部昇格でほぼ決まりのようですが、野村監督とは起用法を巡り、たびたび裏で衝突していた。そのため『起用法がガラッと変わる』という点で、かなりびくついている。ある選手なんかは『CSどころじゃない……』と苦笑いするほど、チームの空気は微妙です」(球界関係者)

 幸い、観衆は3日間とも超満員になりそうだが、選手たちには是非ともファンを熱くさせるプレーを見せてほしいものだ。

(取材・文/DMMニュース編集部)

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