ママ友トラブルで急増「泥ママ」の巧妙な手口とは? (2/4ページ)

東京ブレイキングニュース

昼間に銀行から下ろして、封筒に入れておいたはずなんだけど......」

 節約を趣味とする妻が、八万円もの現金を失くすとは考えにくい。そこで、いつかみた不自然なMの振る舞いを思い出した俺は、気になって嫁に尋ねた。

「今日、Mさん来た?」

「うん、来たよ。なんで、そんなこと聞くの?」

 そこで以前に見た不審な挙動のことを話して、他のモノが無くなっていないか確認させると、数日前に確認した時にはあったはずの結婚指輪とペアの腕時計が無くなっていた。その上、五百円玉貯金していた貯金箱の中身までもが空になっている。普段使わないので気がつかなかったが、すべて盗まれたとすれば三百万円以上の損失だ。

「そういえば、いつも留守番を買って出るようなことばかり言うから、なんかおかしいと思っていたんだよねえ......」

「色々なところでやっているかもしれないから、それとなくみんなに聞いてみたら?」

 周囲の友人達にモノが無くなっていないか、それとなく確認した結果、驚くべき事実が明らかになった。周囲にいるすべての友人の家から、様々なモノが無くなっていることが判明したのだ。ある人はタンスの中にあった現金と高級時計、またある人は高級時計と宝石の付いた指輪、さらには二十年以上に渡って溜め続けてきた八十万円ものタンス預金が無くなったという人もいた。その上、子供のゲーム機やゲームソフトを盗られたという人まで出てくる始末だ。

 モノが無くなっていることに気付いたのは、いずれもMが遊びに来たあとで、みんなが彼女のことを疑っている状況にあった。しかし決定的な証拠がないために、もし違っていたらと思うと誰にも相談できなかったと、皆一様に口を揃えている。

 まずは自分の子供に狙いをつけた家の子供と約束するよう仕向けて、家に遊びに行くきっかけを子供に作らせるのが彼女の常套手段だ。そうして「ウチの子が○○ちゃんと遊びたいって言っているんだけど、今日遊びに行ってもいい?」などと声をかけ、家で遊ぶことを前提に誘ってあがり込むのである。家主が「買物に行くから」と暗に帰宅を促しても、めげずに長居をして「留守番していてあげるから」などと申し出て、買物に行かせるように仕向ける。

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