【西成マザーテレサ事件の謎2】矢島さんを死に追いやった黒幕の存在 (2/2ページ)

東京ブレイキングニュース

実際、この活動に意を唱えた人間でこの地域から姿を消した者は筆者の知る限りでも数名は存在する。これらの聖域に部外者は口出しできないのだ。

 矢島さんが自殺か他殺かは現時点では警察も断言はしていない、その両方の可能性があると捜査は続いている。遺族は国会を含め検察庁などにも請願しているが、警察は捜査上の理由からその進行状況を報告はしていない。

 彼女は西成で生きていくうちに、この町の様々な貧困ビジネス、貧困利権と言う存在に気付いてしまったのだろう。それは自分の身近なところで行われていた重複診療であったり、架空患者であったり、処方薬の横流しや闇売買などである。矢島さんはそれらを色々告発しようと考えていた。幸か不幸か、彼女は色々知り得る立場にあったのだ。

 筆者の見立てでは、矢島さんはある不正を発見した。その資料を、深夜遅く人目の付かない時間帯に色々調べ、証拠としてコピーした。それら資料を預かったり協力したのが、矢島さんの死から3年後に不審火により焼死した佐藤豊さんなのだ。この当時、矢島さんによる不正告発の動きを知った身近な人間が利益団体に話を報告した。相談された人間は組織全体の危機ととらえ、矢島さんの警告メッセージを送る。しかし、正義感の強い彼女はそのメッセージを無視した。そして無念の最期を遂げることになる――。

 これらの証拠は全て抹消されている。矢島さんの死後は多くの報道番組にも出演するなど、事件のカギを握る存在だった佐藤豊さんもその一人だ。

 矢島祥子さんが、生前師事していたカトリック教会の神父も上記の団体の理事だった。生前、矢島さんとの付き合いを公言していた大多数の人間は、現在遺族との関係は絶っている。それは東京ブレイキングニュースで直撃取材した「自称恋人」であった人間も然りだ。矢島さんは、こんな魑魅魍魎が住む町でひとり戦っていたのだ。

Written by 西郷正興

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