とにかくうるさい!シンガポール謎のお祭り「三皇五帝千秋」の悪夢 (3/4ページ)
一体どこの、何のお祭りなのか?調べれば調べるほど真相が闇に包まれていきます。
唯一の手がかりとして残ったのは「ホッケンオペラ」でした。「ホッケン」とは「福建」のことで、シンガポールにやってきた華僑の人々の故郷が福建省。ということは、もしかすると中国でも福建省のみのお祭りなのかも?しかしネットでは、新嘉坡(シンガポール)とタイトルについた歌謡ショーの動画が散見されるばかりで、福建省の情報は見つかりませんでした。
●そして悪夢のクライマックスがやってきた

祭りの正体探しが暗礁に乗り上げたある夕方のこと。その日の外から聞こえてくる音が尋常じゃない。まるで野外フェスのような重低音がドンドンと響き、窓ガラスがビリビリ震えます。
何かとんでもないことが起ころうとしている。危機感に迫られてテントへ走ったところ、その日はついに祭りのフィナーレで、台湾から来た売れっ子歌手が歌謡ショーをやるという掲示が出ていました。しかし、音が、大きすぎる!!
そこから3時間半にわたって続いた歌謡ショーの間、あまりの音の大きさに部屋の中で家族と会話するのもままなりません。同じコンドの住人は続々と脱出していきましたが、逃げ遅れた私達はヘッドフォンで耳を塞いで何とか地獄の3時間半を耐えたのでした。
ラスト30分はいよいよ、台湾から来た有名歌手のショー。思い切りビブラートをきかせて歌い上げるその曲は、なんと五木ひろしの「夜空」!カバーバージョンが中華圏で広く人気で、2番は日本語のままなのです。腹立たしいぐらい発音のよい日本語が、シンガポールの星のない夜空を彩ります。