「JK買い取れますよ」新宿歌舞伎町の路上で話しかけられた結果 (2/2ページ)
「そうですが、それだけじゃないです」。ということは、17歳より下がいるということか。つまり、このキャッチの男は「援助交際デリバリー」、いわゆる援デリの業者とつながっているということだろう。
援デリ業者につながるキャッチの場合、声をかけられる場所は歌舞伎町の中だった体験が多い。歌舞伎町一番街から区役所通りの範囲だった。しかし、今回呼び止められた場所は新宿大ガード近辺だった。ということは、いつもとは違う業者なのか?
興味あるそぶりをすると、キャッチの男性が業者を呼ぶ。数分後に来た業者の男もスーツを着たサラリーマン風だ。写真を見せてくれるという。すると業者の男はKindleの中から写真を見せた。以前なら、こうした写真は、ラミネート加工の写真だったりしたが、最近では、スマートフォンやタブレットで見せる人も増えている。
見せてくれた写真18歳以上は5人の写真があったが、17歳以下は3枚しかない。17歳以下のほうが少ないのがリアリティがある。しかも、はっきりとした顔がわかるのは1人だけだ。そして、その顔がわかる17歳を業者は押してきた。
「きょうは平日なので、一晩のお泊まりで、ホテル代込みで5万」と料金を提示した。ホテル代込みで5万というのは高いように感じる。しかし、この値段は相場であるような気もする。以前、16歳で援助交際をしている女の子を取材したとき、処女と偽っての結果だが、2時間で5万円、と言っていた。処女ではないかもしれないが、お泊まりという長時間ならば、リスクを含めれば、相場、あるいはそれよりも安いのかもしれない。そう思った。
それでも渋っていると、「じゃあ、買い取りはどうですか?」と提案してきた。買い取りというのは、3ヶ月で30万円らしい。その子を独占する権利、ということだ。いわば、3ヶ月の愛人契約だ。その間、何度会ってもいい。一回5万とすれば、6回会えば、30万になる。毎日会っても同じ値段だ。しかもそれを証明するためのメンバーズカードがあり、見せてくれた。援デリの買い取り制度、つまり、援デリの愛人バージョンが存在するということなのか。
たしかに一晩で5万円の援デリはありそうだ。過去には女子高生との援助交際で一回5万円というのは、取材済みだ。しかし、確かめるには30万もの高額な資金が必要だが、逮捕リスクが高すぎる。とはいっても、そのシステムが本当に存在するのかは知りたい。また、どうしてその女子高生はその業者で働いているのかが最大の興味だ。
「どうしてこんなことをこの子がやっているのかは、仲良くなって聞いてください」
業者の巧みな話術に乗りそうになりながらも、その晩は歌舞伎町を去った。
Written by 渋井哲也