子どもたちに英語と中国語を。道東・白糠町が見つめる「語学力が武器」になる明日
[どさんこワイド - 札幌テレビ]2014年11月17日放送の北海道の未来の姿を考えるシリーズ「北海道のあした」では、幼稚園児から高校生まで、英語と中国語を教えるそんなマチの教育現場などが取り上げられました。
漁業に酪農、一次産業がマチを支える道東の白糠町。この町に全国から300人もの教育関係者が集まりました。
白糠町の恋問海岸(alberth2さん撮影、Flickrより)
注目されているのは外国語の授業です。一般に英語教育は小学5年生から始まりますが、白糠町では幼稚園から高校まで『英語』と『中国語』を学校で教えています。
小学3年生の英語の時間では、中学生を相手にマチの特産品を英語で売り込む学習をしていました。また、小学校では4年前から中国人の指導助手を採用し、担任と協力して独自の授業を進めているそうです。小学校では週に1時間程度中国語と英語を学びます。野菜や色などの発音から自己紹介まで、会話を中心とした授業です。
北海道教育大の中村典生尾教授も「中国語と英語を並行しているのでこの段階でふたつの言語がわかる。ある程度できるというのは自信になりますよね」と。
白糠町が力を入れている子どもたちへの語学教育、これがまさに白糠町の将来を見据えたマチづくりのカギを握っているようです。
語学教育の未来像では、なぜ白糠町は語学教育に力を入れているのでしょうか?
町長にうかがうと「国際化というなかで、北海道・白糠もその波のなかに竿さして行くわけですから、外国語と交流、外国人と接するのに違和感がないような機会を与えたい。これが子どもたちにとって財産・武器になるのではないかと思っている」といいます。
事実今、道東では外国語は欠かせないものとなっているのです。阿寒湖温泉のあるホテルでは去年(2013年)、中国語を使う国と地域から3万1000人の観光客が訪れました。このため中国人の留学生3人を採用し、接客にあたっています。
また、釧路市物産協会でも中国語が得意な釧路市の女性を採用しました。釧路管内の特産品をアジアに売り込んだり、商品表示を中国語に訳すのが仕事です。
物産協会の支援を受けた釧路町の会社では、中国語で表示したオリジナルの商品を年間300kg輸出し、およそ500万円の売り上げがありました。
語学力で広がる道東のビジネスチャンス。白糠町でも主に中国へ輸出する企業の誘致にのりだし、鹿肉を使った栄養ドリンクを生産する会社が進出しました。白糠の名を世界に知らせるチャンスです。
さらに白糠町では、2018年に幼稚園を併設した小中一貫校を開校する計画で、今後も独自の外国語教育を進める考えだといいます。
国際化の時代に漕ぎ出す子どもたちに外国語という武器を持たせたい。白糠町の未来を見据えた教育です。
日本の他国語教育は遅れているといわれていますから、このような教育を行う地域が今後増えていくのかもしれませんね。(ライター:北海道saki)