商業出版への最短ルート! 魅力的な書籍企画書をつくる8つのポイント (3/3ページ)

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売上データにアクセスできない一般の方だと売れている本かどうかの判断が難しいかもしれないが、最近は本がヒットすると著者や編集者がSNSでそのことを発信していることが多い。タイトル+増刷、タイトル+万部などで検索してみると、自力でもある程度調査可能だ。

7. 読者対象
30〜40代の男性、既婚女性、20代以下の男女、高齢者など、ターゲットがはっきりしているものはそれを記載する。昔、20~80代の健康志向の男女と書いても企画は通過したので、あまり気にされない項目なのかもしれない。

8. PR
出版不況を代表する項目。新人は出版社の広告予算がゼロということも少なくないので、著者が自分でできるPRを記載する。いまだとSNSでの告知が主流なので、ツイッターのフォロワー数、フェイスブックの友達数、ブログのアクセス数が多いと、出版社側もある程度売れることが予測できるので企画通過に有利。最近はイベントで火がついてヒットすることもあるので、できそうな出版イベント(講演、セミナー、パーティ)も積極的に盛り込もう。

・弱点があれば強化すればいい
以上が書籍企画書に必要な8つの項目とそのポイントである。弱点(プロフィールとPRが弱点の場合が多い)があれば、強化すればいいだけなので、出版を目指している方はぜひ取り組んでみてほしい。魅力的な書籍企画書が完成したとき、あなたにとって出版は身近なものになっているはずだ。

掲載: Buzz+(バズプラス) http://buzz-plus.com
執筆: 鈴木収春

鈴木収春
クラウドブックス代表取締役。自由大学「伝わる文章学」「出版道場」教授。講談社客員編集者を経て、出版エージェントに。ドミニック・ローホー『シンプルリスト』、タニタ&細川モモ『タニタとつくる美人の習慣』などを担当。

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