安倍晋三VS石破茂VS谷垣禎一「自民党ドロドロ主導権バトル」 (4/5ページ)
「安倍内閣が突き進む右傾化路線に対して危惧を抱く自民党ハト派の面々は、首相と同じタカ派の石破氏より谷垣氏のほうが支持しやすいと、次々に谷垣氏に熱視線を送り始めています」
具体的には、いまだに自民党で隠然たる影響力を誇る野中弘務・元幹事長、古賀誠・元幹事長ら自民党の長老グループ。さらには、自民党リベラル派、財政規律派の面々だ。また、中曽根康弘・元首相も谷垣氏を推しているという。
谷垣氏は今日に至るまで、闘志を燃やし続けている。
「第2次安倍内閣発足時に、重要ポストである衆院議長を打診されました。しかしながら、谷垣氏は即座に拒否。その心は、総理の座を諦めていないとの意思表示です。毎週水曜日の派閥会合にも、積極的に出席しています」(前同)
加藤紘一の娘を応援した谷垣
現役バリバリでまだまだ枯れない谷垣氏だが、今衆院選では"政治の師"とあがめる加藤紘一・元幹事長の地元・山形3区に強い思い入れがあったという。
「現在、同選挙区は加藤紘一氏が引退し、その娘・鮎子氏が自民党公認で出馬。谷垣氏は、鮎子氏の講演会で"鮎子さんを東京に送っていただいたら、若い頃、(私が)加藤(紘一)先生にしていただいたように、立派に働いてくれる政治家に育て上げる。私がお約束する!"と、熱弁しきりでした」(地元紙記者)
00年の"加藤の乱"の際、森喜朗首相(当時)への内閣不信任案の賛成に走ろうとした加藤氏に、谷垣氏が、
「加藤先生が大将なんだから、一人で突撃なんてダメですよ」
と泣いて諌めた行動は、現在も"お人よし谷垣"を語る際、永田町では必ず引用されるエピソードだ。「
加藤紘一氏は、反安倍急先鋒の一人です。その後継者を最も熱心に、最も強く谷垣氏が応援したのは紛れもない事実。そこに、人のよさでなく、谷垣氏の"安倍首相に取って代わろう"という秘めた思いを感じ取る向きは少なくありません」(前同)
前出の鈴木氏が言う。
「個人的事情もあります。というのも、自民党の規約で定年70歳以後、小選挙区からは出馬できないと定められており、今、69歳の谷垣氏は、このままでは引っかかってしまいます。ですので、来年9月の自民党総裁選は、谷垣氏にとって最後のチャンス。