民主・岡田はカエルコレクター…政治家の意外な素顔

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軍オタ&鉄オタの石破氏(画像は公式ブログより)
軍オタ&鉄オタの石破氏(画像は公式ブログより)

「なんだか、帰ってきたという感じがする」

 衆議院選挙の最終日に当たる12月13日、自民党の麻生太郎財務大臣は東京・秋葉原に姿を現すと開口一番にそう切り出した。

 麻生大臣は2009年に総理大臣に就任したが、その際に『週刊少年ジャンプ』を毎週愛読していることが紹介された。好きなマンガは、『ゴルゴ13』。そんなマンガ好きが秋葉原のオタク層をがっちり掴んだ。冒頭の発言はマンガ好きの麻生をアピールする狙いもあるが、秋葉原に櫛比するオタクから支持を得ている現れでもある。

 麻生太郎財務大臣のマンガ好きは有名だが、それを上回るオタクな国会議員が何人もいる。

国会議員はオタクの巣窟だった!?

 オタク議員としてもっとも有名なのは石破茂地方創生担当大臣だろう。議員会館をはじめ事務所には戦車や戦闘機のプラモデルが並ぶ。れっきとした軍オタである。

 石破大臣はミリタリーだけでは鉄道にも造詣が深い。週末、地元・鳥取に戻る際は飛行機を使わずに寝台列車に乗車することも頻繁にある。また、地方創生担当大臣に就任する前は幹事長という自民党の要職にあり、全国を飛び回る日々を送っていた。

 当時、寝台列車「あけぼの」が廃止されることが決定し、石破幹事長(当時)はスケジュールがタイトであるにも関わらず、公務日程を調整してわざわざ寝台列車「あけぼの」の乗り納めまでしている。

 石破大臣のほかにも国会議員には鉄道好きが山ほどいる。東の横綱が石破大臣であるならば、西の横綱は民主党の前原誠司元国土交通大臣だろう。

 国土交通大臣就任直後、前原議員は秩父鉄道を視察した。その際、機関士の制服を喜んでまとい、率先して機関車に乗り込んだ。そのときの前原議員は、鉄道少年の夢が叶ったような満面の笑顔をしていた。

 前原議員は新婚旅行先で北海道を訪れているが、そのときも半ば新婦そっちのけで北海道を走るSL撮影に興じたといわれる。鉄道雑誌にもSLの写真を投稿するほどの生粋の鉄道マニアなのだ。

 こうしたオタを発揮するのは、ベテラン議員よりも若手議員の方が多い。民主党・津村啓介議員は“モノノフ“を公言し、前原議員や枝野幸男幹事長にモモクロを紹介するなどして、”布教活動“にも余念がない。ちなみに、津村議員は「箱推し」なのだそうだ。

 自民党の若手議員ナンバーワンは、自民党のネット戦略を担当している平将明議員だ。平議員は外食チェーン「なか卯」好きとして知られ、なか卯で食事をしたことをブログでたびたび報告している。一説には、平議員を中心とした「なか卯議連」を発足させようとしたこともあったとの情報があり、それを裏付けるかのように自民党議員がなか卯で食事した後は平議員に報告する義務が課せられているというジョークまで流布した。

 ほかにも、鳩山邦夫元法務大臣の蝶の採集や岡田克也元外務大臣のカエルグッズコレクションなど、“お堅い職業”というイメージがつきまとう政治家に不似合いな趣味を持つ議員は少なくない。いや、単に有権者に知られていないだけで、政治家だって四六時中政に没頭しているわけではない。一般市民と同じような趣味を持っていると考えるのが一般的だろう。

 こうした趣味について、政治家は積極的に話したがらない。そこには、政治家は真面目で堅実であるべしという世間の目があるからだ。しかし、時代は変わった。オタク趣味を全開にする堅苦しくない議員は増えつつある。

 今回の衆議院選挙で当選した議員や落選した候補者のブログやツイッターなどをチェックしてみたら、意外な趣味や特技を持っていることがわかるかもしれない。議員の横顔を少しでも知れば、もっと政治を身近に感じられるだろう。

(文/小川裕夫)

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