一大ムーブメントを巻き起こした『アイドルアニメブーム』を振り返る【前編】 (2/2ページ)

あにぶ


キャラが数十人も登場するグループアイドルが主流の昨今の『アイドルアニメ』と比較し、このようにアニメにおけるかつての『アイドル』といえば清楚で高貴な一人の歌姫的な存在であると共に、小さな女の子の夢であり憧れが具現化したものだった。

■近代アイドルアニメのベースモデル

近代アイドルアニメの特徴の一つとして、アイドルを演じた中の人がキャラクターと同様にアイドル視されるという傾向が挙げられる。今や、中の人にもスポットがあたる時代なのだ。
このようにキャラクターとシンクロさせていく手法の元祖と言えば、実在したアイドルとタイアップして売り出す手段のひとつとして製作されたアニメ『アイドル伝説えり子』も忘れられない。
似た形の”同一化ビジネス”は90年代を境に声優ブームと共に訪れ、『サクラ大戦』の帝国歌劇団や、『アイドル防衛隊ハミングバード』などが挙げられ昨今のアイドルアニメのビジネスモデルのベースになったのではないかと思われる。

アニメの視聴層の変化ととも、徐々にターゲットが「小さなお友達」から「大きなお友達」へとシフトしていくとともに『アイドルアニメ』も変化を遂げていくことになる、そんな近代アイドルアニメにおけるブームの考察と理由を後半で語っていきたいと思う。

©1984 ビッグウエスト

(あにぶ編集部/Uemt)

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