1週間で350万円お買い上げ…中国人観光客激増の舞台裏

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ブランド品、家電、アプリが特に人気
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 中国人観光客が激増している。

 2014年1月~11月の訪日中国人数は221万9300人(日本政府観光局調べ)で、前年同期比で約82%増となった。落とすカネも半端ではなく、昨年の7月~9月期だけでも1847億円。そのカネの大半が、お土産の購入など買い物による消費と見られる。いったい、何をそんなに買っているのか?

「日本製品の場合は炊飯器が一番人気ですね。5~10万円の高級品が売れ筋です。こうした高付加価値の家電、バリカン、シェーバー、化粧品、健康食品などが人気です。あと、女性に人気なのは、やはりヴィトン、シャネル、モンクレール、アディダス、ナイキといったブランド品ですね」(旅行会社社員)

 そもそも、なぜわざわざ日本に来てまで、海外ブランドを買い漁るのか?

「中国で買うよりも日本で買ったほうが安い場合が多い。それと、中国の場合、コピー商品が氾濫し、ブランドの正規店さえも信じないという人がほとんどだからです。『日本の正規店には本物しかないと聞いているが本当か』と聞いてきますから(笑)」(同前)

 バブリーな中国人の買い物を、生で見てみたい。そう思っていた折、中国東北地方ハルビン市からやってきた呉星艶さん(30歳・女性)の買い物に同行することができたので、その模様をリポートしよう。

温水便座も3つ購入

「今回、滞在は1週間。もう4日間、ずっと買い物で駆けずり回ってました。今日で何とか全部済ませたいです」

 日本留学経験もある彼女は流暢な日本語でそう語る。

 午前11時。まず向かったのは、六本木ヒルズにあるバーバリー六本木店。お目当てはバッグだ。

「最近、中国ではバーバリーがすごい人気なんですよ」

 そういうと呉さんは、棚に並んだバックを片っ端からスマホで写真を取り出した。次に中国版ライン「微信」を使って、知人に写真を送り、音声メッセージでやり取りをはじめる。

「中国の知人に写真や値段をリアルタイムで見せて、選んでもらうんです」

 恐るべきことに、この日、呉さんは、20~30万円のバックを一度に7つも購入。荷物は、外で待たせていたダンナのスーツケースに詰め込み、次の買い物へ。

 秋葉原の某電器店。ここでは、温水洗浄便座(パナソニック、約3万円)を3個、購入。ここでいったん宿のある池袋に戻り、ホテルに荷物を置く。

「次はマツモトキヨシ行きます」(呉さん)

 すでに午後4時を回っている。 マツモトキヨシではマルチビタミンなどのサプリメントを百点以上購入。

「日本のサプリは安全だということでお土産にすごい喜ばれるんです」

 さらに、お菓子のディスカウントショップでチョコレートやガムなどを大量買いし、最後はデパ地下で魚沼産コシヒカリを30キロ購入、やっとすべての買い物終了となった。

「結局、全部で30人分のお土産を買いました。自腹は150万円ほど。頼まれた買い物も入れれば、350万円は使いました。今日ですべて終わったので、明日はやっと観光ができます。築地でお寿司を食べて、その後ディズニーランドに行く予定です」

 聞きしに勝る中国人の買い物熱に、驚くしかなかった。とはいえ、縮小のシナリオしかない日本経済にとっては大きな鉱脈になりそうだ。

(取材・文/小林靖樹)

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