晩年に社会との関わりが多くなく、高齢の方ほど家族葬が向いているかもしれません。 (2/2ページ)
そして祖母は亡くなった当時、既に社会とあまり関わりを持っていなかった。よって葬儀の際は祖母と親族のことだけ考えていればよかった。私は祖母の葬儀に参列しなかったのだが、葬儀のときの親族間での会話は、生前の祖母との思い出話や集まった親族の近況報告だけだったそうで、特別な話題は何もなかったそうだ。これならば家族葬にして正解だ。
確かに親族を重視したら家族葬がぴったりだと思う。しかし彼女の場合は、違った。通夜、告別式ともに、親族以外に訪れる人が多かった。会社の関係者、ボランティア活動の関係者、友人・知人が訪れた。
この葬儀は、故人がそれほど高齢でない場合、特にまだ社会と関わりを持っていたなら、通夜も告別式もきちんと日程が組まれている葬儀がよいと思った一件である。葬儀は故人の生前の人間関係を考慮して行った方がよいと思った。彼女は地位も名誉もほぼない状態だったが、斎場に訪れる人数は多かった。会場をもっと広めにしてもよかったのではないかと思ったくらいだ。
■故人のそれまでの人生で葬儀のスタイルを選ぶのもいいかもしれません
彼女は、最終的に「好き」を仕事にし、良い人間関係を築いた、良い一生を生きたのだと感じた。そして葬儀には、故人の人生の特徴的な部分が集約されて表れる気がした。
彼女の場合は、その集約されて表れた人生が、良いものだったのだ。これはそのような人物を送った、参列してよかったと思える葬儀だった。このような葬儀もあるのだなと思った