大仏の首を切り落とした住職 (3/3ページ)
そういう土地柄ですから、今度こそ絶対に燃えない大仏を造ろうとなって、高岡の銅器職人が集まって造ったのが今の青銅の大仏です。
ちなみに、二代目が火事で燃えた時、当時の住職がどうしても燃やしたくないといって、ノコギリで首を切り落として守ったんですよ。その頭の部分は今の大仏の胎内にあります。
「歴史」は燃えてしまうけど、「地理」は燃えないで残りますからね。これが面白い。
―これまでに400体以上の大仏を訪問してきたとされるクロスケさんですが、この本に掲載する大仏を選ぶにあたっての基準のようなものはありましたか?
クロスケ:ひと言で言うと、見た人がびっくりするような大仏を選ぼうと思っていました。
単純にものすごくデカいというのもありますし、あとは前から対向車が来たらどうしようと思うような細い山道を登った山頂に巨大な大仏が現れたら、やはりびっくりするじゃないですか。
―「どうやって材料運んだの?」という。
クロスケ:そうです。コンクリートなら水と砂利を持っていけばいいから楽ですけど、青銅製ともなると、本当に「どうやって造ったんだ?」となりますよね。
やっぱり、読んでくださった方によろこんで欲しいので、そういう驚きを感じられる大仏を選んでこの本に載せています。
(後編につづく)