韓国「日本に強くてアメリカに弱い」本当の理由 (4/4ページ)
まさに"二股コウモリ外交"なのだ。
しかし、ここ最近、韓国内への米ミサイル防衛システム"サード(THAAD)"の配備を巡って、米中が対立。韓国は両国の板ばさみになっているのだ。
「朴大統領は当初、北朝鮮からのミサイルを迎撃する目的で配備される"サード"に賛意を示していました。しかし、その防衛システムの範囲内に中国領土も含まれるため、中国から"受け入れるな"との要請があったんです。朴大統領は、いまだに最終判断が下せていません」(前出の外務省関連スタッフ)
コリア・レポート編集長の辺真一氏はこう説明する。
「サード配備を巡って、現在、朴大統領は米中両国から"米中、どっちにつくんだ"との踏み絵を迫られています。身から出た錆とはいえ、今後、朴政権はこれまでのようなコウモリ外交では処理できない厳しい判断を迫られるでしょう」
中国の経済発展にあやかりたいが、いつバブルがはじけるとも知れず、"両足"は突っ込めない。借金まみれゆえ、自前の専守防衛など叶うはずもなく、アメリカへは"土下座外交"で、虎の威を借りたい――このご都合主義が「アメリカに弱い」本当の理由なのだ。
一方で、利用できるはずの日本にはまったく頭を下げる素ぶりもない朴大統領。
「ソウル五輪をはじめ、各種のODA(政府開発援助)などで、日本から韓国へは数千億円単位の援助金が送られてきた、という歴史があります。米中との板ばさみであれば、日本に助けを乞うというのが、地政学的な観点からも現実的な判断として想定されますが、そうはできないのが彼女なんです」
と、苦い表情で語るのは、全国紙政治部デスク。
負の産物を引きずる朴大統領
「都市部の市民レベルでの"反日"は解消されつつあるのに、朴氏は脊髄反射で"反日"行動を取ってしまう。これは紛れもない本人の問題で、"日本"と聞くなり感情的になってしまうんです」(同デスク)
理知的な政治家像とはかけ離れた朴大統領。ただ、同情すべき点もある。
「教科書は反日で、"反日ドラマ""反日映画"も多数上映される韓国ですから。しかし、それも、かつては"反日"で国がひとつにまとまっていたという時代の"愚民化政策"。その過去の負の産物を一人で引きずっているのが、朴氏なんです」(同)
自分の頭で考える、自分の目と耳で歴史を掘り下げ事実を知る――これをできずに、ただただ「日本に強く」出てしまう朴大統領。暴走は止まらない。
「先日、訪日したドイツ・メルケル首相の"周辺国との対立克服には歴史と向き合うことが重要"という発言に意を強くし、韓国与党セヌリ党報道官が、メルケル発言を引用して日本批判を展開する始末です」(同)
大統領任期3年を残し、"レームダック"(死に体)と化したとまで囁かれている朴大統領。反日を"改心"する日が訪れるのか。