あの日の白いモビルスーツ 1977年からのオタク回想録その3 (4/4ページ)

KAI-YOU.net

当時はレコードの貸し借りが、音楽鑑賞の全てでした。購入したのはビートルズの『リボルバー』一枚のみ。だって、アニメやまんがに忙しくて、音楽にまでこづかいが回らないんですよ。ただ、テレビのバラエティ番組「カックラキン大放送」ではじめて見たバンド、サザンオールスターズのかっこよさは別格でした。勇んでシングル『勝手にシンドバッド』を買いに走りました。

サザンオールスターズは、6月25日にデビューシングル「勝手にシンドバッド」をリリース。8月末には「ザ・ベストテン」のスポットライトのコーナーでフィーチャーされ、瞬く間に人気バンドになった


中学時代の音楽趣味なんてものは、週単位でころっと変わっちゃうものなんですね。現在思い起こせば、おそろしい情報の刷新スピードだと思うのですが、たぶん79年の年末頃には、フォークソングはもう卒業だな! これからはロックだな! くらいに思っていましたよ。

それから、当時のファッションカルチャーへの目配せもしてました。その年に創刊された『ホットドッグ・プレス』で西海岸の音楽だの、サーファーファッションだの、アイビーだの、プレッピーだのの情報にも目を通しました。田舎の中学二年生なので、お金もなければ、そもそもしゃれた洋服を売っているお店もなかったのです。アニメの情報を集めるのと同様に、とにかく、「知らぬが恥」だと思っていたんですね。

3月6日には『サイボーグ009』が放映開始。金田伊功によるオープニング映像と主題歌のかっこよさには満足したものの、原作主義者だった当時の自分には思い入れが薄かった
そして、中3に進級した春のこと。『機動戦士ガンダム』が放送開始されます。クラスが変われば疎遠になる、というのが中学時代の交友関係です。アニメファンの友人と会うこともなくなってはいましたが、アニメ好きのお姉ちゃんが太鼓判を押した、あの「傑作であるはず」の新作アニメです。

『無敵超人ザンボット3』の人間ドラマ。『無敵鋼人ダイターン3』最終回のオシャレさ。『宇宙戦艦ヤマト』への熱が冷めてきた自分にとって、富野喜幸(現在は富野由悠季)監督は「アニメをサブカルチャーの域まで連れていってくれるキーパーソン」の一人でした。期待しないわけにはいきません。放送当日、準備万端でテレビの前に陣取り、テープレコーダーをセット(ビデオのなかった当時は、音声を録音するのです)しつつ第1話「ガンダム大地に立つ」を迎えるのです。

「あの日の白いモビルスーツ 1977年からのオタク回想録その3」のページです。デイリーニュースオンラインは、主題歌バスケットテレビまんが京都精華大学アニメカルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る