無自覚だから怖い!頑張りママほど陥る「毒親問題を断ち切る」2つのポイント (1/3ページ)
オムツの変え方、母乳のやり方、沐浴のさせ方は助産師さんなどから具体的に教わりますが、子どもの褒め方や叱り方などの“しつけの仕方”については習う機会がほとんどありません。そのため、育児書やネットで情報仕入れながら、手探り状態で行っているという方がほとんどではないでしょうか。
でも、実は子どもが生まれるよりもずっと前に私たちは“しつけの仕方”を教わっています。その先生はあなたを育ててきた親です。
あなたが迷いながら行っている、我が子への関わり方は、あなたの親があなたにしてきた子育てそのものだったりします。
子ども時代に素晴らしい環境だったという場合はよいのですが、そうでなかった場合はどうしたらいいのでしょうか。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が負の子育てを引き継がないために注意すべきことについてお話します。
■負の子育てが連鎖する理由は?
わがままを言って泣いたら叩かれたり、食べ物の好き嫌いをすると部屋に閉じ込められたり。あるがままの自分を受け入れてもらえず、親の意に沿うことしか認められなかったつらい記憶はありませんか?
こんな悲しい思いを自分の子どもにはさせたくありませんよね。
たとえ身体的に虐待を受けていなくても、親から褒められたり、認められた経験が乏しいと、子どもは人を褒めたり、認めたりすることが難しくなります。そんな風に育った子どもが親になり、「我が子のどこを褒めたらいいのかわからない」「短所は簡単に見つかるのに、長所が見つけられない」という悩みを持つことも少なくありません。
このように、子育ての仕方は脳の奥深くにしっかりと植えつけられているのです。無意識のままでいると、知らず知らずのうちに負の子育てを連鎖させてしまうことになるのです。
しかし、今から子ども時代をやり直すわけにはいきません。自分が良い子育てを経験していない場合はどうしたら良いのでしょうか?
■“毒親”にならないための意識改革2つ
子育てに限らず、自分が体験していないことを教えることは非常に難しいものです。