CGをぶっ飛ばす! 1万5000人の兵隊を実際に投入した戦争映画 (2/6ページ)

Kotaku

しかし、1960年代であっても、伝統的な映画の作り方をしようとしたのであれば不可能な話だったのです。当然、スタジオとしてもそんな人数やエフェクトや道具を揃えるのは無理な話でした。そこで、プロデューサーのディノ・デ・ラウレンティスは、昔ながらの方法を取らないことで映画化を実現させようとしたのです。

まず、彼は冷戦の最中にも関わらずソ連に足を運びました。少し長くなりますが、ラウレンティスがどれくらい大それたことをしたのか? というのを理解してもらうために、冷戦を軽くおさらいします。

第二次世界大戦後に、アメリカを盟主とする資本主義・自由主義陣営(カナダ、イギリス、フランス、イタリア、日本、イタリア、オーストラリア等)とソビエト連邦を盟主とする共産主義・社会主義陣営(ドイツ、中国、イラク等)との世界を二分した対立構造が冷戦です。1945年に始まり、1989年までの44年間続き、その間、アメリカ側(西ヨーロッパに資本主義陣営が多かったため西側と呼ばれる)とソビエト側(同様の理由で東側と呼ばれる)それぞれの軍事や外交、経済を始め、文化やスポーツ、航空技術や宇宙開発といったものにまで多大なる影響がありました。そして、この2つの陣営間のやりとりは制限されており、経済的にも人的にも情報の交流も少なかったのです。

『ワーテルロー』が公開されたのは1970年。製作時期は1960年代後半。当時は、冷戦も緊張緩和され始めていましたが、それでも少し前まではお互いを「仮想敵国」と想定し、戦争に場合の勝利のために、勢力拡大に努め、軍備拡張にも精を出していたのです。そして、共に核兵器を開発し、宇宙開発で競い合っていました。

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