CGをぶっ飛ばす! 1万5000人の兵隊を実際に投入した戦争映画 (4/6ページ)
ここまでも、『ワーテルロー』のバトルシーンがどれくらいの労力をかけて撮影されたものだということが理解してもらえたのではないでしょうか? では、本作の中でも特に素晴らしい戦闘シーケンスを2つご紹介します。
『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』でロヒアリムの戦いに鳥肌が立った人は、動画の2分あたりからのイギリス軍の戦いをスローで見ることをお勧めします。なお、ピーター・ジャクソン監督は『ワーテルロー』の大ファンです。
次にフランス軍の戦いです。
数千人という兵士、至る所で起こる爆発や煙、落馬 (約50人もの訓練されたサーカスライダーが落馬用に雇用されている)、バグパイプ...それらが1つの画面に映し出されています。
この大規模な戦闘シーケンスは、ヘリコプターに乗せられたものや、本作のために特別に作られたレールに乗せられたものといった、5台のカメラを使って同時に撮影されています。そして、それらのカメラには事前に特別訓練を受けた兵士たちによる、実際にマスケットに装弾し撃つ様子も収められているのです。
これが今の時代の映画だったら、当然のように全てをVFXで表現するでしょう。しかし、最も近いのではないかと考えられるジャクソンの『王の帰還』でさえ、『ワーテルロー』の転倒する馬や転げ落ちる兵士といったリアルさには及ばないのです。
『ワーテルロー』ほどの映画は、今後も生まれることはないと考えられます。それは、エキストラや丘を切り崩したといった途方もないダイナミックさだけでなく、予算面においても言えることです。