遺族に「大往生でしたね」と伝えるのは実は失礼?!「死」を表現する正しい言葉使いとは?! (2/2ページ)

心に残る家族葬

「他界」という言葉をよく耳にするのは、身内・他人両方にも用いることができるからであるが、一方で「往生」を身内以外の他人が用いるのは大変失礼に値する。
遺族に「大往生でしたね」と、言うことは「長いこと生きたので十分でしたね」という風に捉えられてしまう危険があるからだ。身内の不幸を身内以外の誰かに伝える時に「大往生でした」と、初めて言えるのである。

■「帰幽」と「鬼籍」は?!

神道にもその考えから至る言葉が存在する。その一つには「帰幽」というものがある。
「帰幽」とは亡くなった者の霊魂が幽世(かくりよ)に帰ることを表している。幽世とは神道でいうところの死後の世界を指している。
また「鬼籍」という聞き慣れない言葉も人が亡くなったことを意味している。「鬼」とは中国語で死者を意味し、「籍」とは戸籍のことである。「死者が入る籍」、これはあの閻魔大王の所持している閻魔帳に記載されることを表しているのだ。よって「鬼籍に入る」というような使われ方をするのである。

古来より私たち日本人は「死」というものを直接的に表すことを避けてきた。長い歴史の中で、時に仏教に、時に神道に、人々が信じ、すがるものに、誰しもが避けることのできない「死」を表してきたのである。その言葉の一つ一つに、残された私たちは、悲しみだけではない、安らぎを得ることができる。
悪気はなくとも、状況によって適切不適切に二分されてしまうこれらの言葉たち。しかし、決してネガティブな一面だけではない「死」を表す言葉たちを今一度見つめ直してみてはいかがでしょうか。

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