自信のない日常でも、見せていく勝負をしたい【劔樹人INTERVIEW】 (5/6ページ)
でも憧れってそうじゃないですか。僕はアイドルが好きなんですけど、アイドルもそう。やっぱり生き様がすごいんですよね。
――道重さんへの熱い想いはよくブログにも綴られていますよね。
松浦亜弥さんが、人知を超えた大自然の驚異みたいな圧倒的超人の天才だとしたら、道重さんは「普通の女の子が努力だけで辿り着いた前人未到の領域」って感じですかね。だからこそ多くの人が道重さんに大きな共感を抱くし、彼女の言動に魂が震えるんです。どっちもそれぞれ頂点であることは間違いないですけどね。
――ずばり、劔さんにとってアイドルとは?
最近気がついたんですけど、僕は「アイドルが好き」なんじゃなくて「アイドル道が好き」な気がするんです。「武士道」とか「剣道」「柔道」みたいな道のことなんですけどね、まだ若い女の子が、同じ年代の女の子が恋愛だ旅行だと青春を謳歌している中、ひたすら歌とダンスに打ち込み何者かになろうとしている。悩んだり苦しんだりしながら、ステージでは笑顔で自分の限界に挑んでいるわけです。
思えば僕は、子どもの頃からずっと自分の居場所探しみたいなことばかりしてきて、何か一つのことを究めるために誰より努力するってことをしてこなかった。それをこの年になって後悔してるところがあるんです。だから僕にとってアイドルは、「自分ができなかったことを実践している憧れ」なんですよね。特にハロプロのアイドルにはそれを感じるんです。サークル活動みたいな意識が透けて見えるアイドルに対しては、心が動かなくなってますね...。
――劔さんご自身はこれからはどういう風に生きていきたいですか?
やっぱり心のどこかでは、僕の生き様が誰かの役に立てばうれしいなと思ってます。例えば、僕、漫画に割と自分のこと描くこと多いんですけど(EYESCREAM.JPで連載中。他に『高校生ブルース』(太田出版)など)、自分の人生に自信があるわけじゃないんで、自分の生活を題材にするのは非常におこがましいと思ってるんです。