第三十二回 海外へ投資をするときに見るべきポイントは? (1/3ページ)
前回は、世界のGDP規模の比較をしました。
GDPというのは、ある国家がある年に国内で作った付加価値の総計です。実際に総計を全部精密に数え上げるのは無理なので、多くの推計を含んでいます。
経済統計の整備された先進国では測定の精密さが高く、途上国では精度が下がります。データが捏造されているのではという疑惑のある国もあります。でも、ほとんど同じ基準で国ごとの比較ができることが大きなメリットです。
このGDPというのは、ざっくりとみると「その国の一人当たり生産性×労働人口」で決まります。労働人口は、以前にお示しした人口動態でだいたい決まってきます。
では、「一人あたり生産性」は何で決まるでしょう。これが決まってくる要因は色々あって、これ一つで決まるというものではありませんが、だいたいこんな感じです。
(資本装備率×教育水準×生産を支援する社会インフラ)+その他の所得カッコ内の総ストックが多い国を先進国といい、それが足りない国を途上国というわけです。
では、「一人当たり生産性」を国際比較してみましょう。これも前回同様、IMFのワールドエコノミック・アウトルックから取っています。
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これをみると、いくつかの傾向が見えてきます。
一つは、一般に先進国の定義と同じようなものとみなされるOECD(経済協力開発機構)加盟国がほとんどであること。それ以外はだいたいが産油国、資源国です。上に書いた式の「その他の所得」にあたる部分が資源の売り上げに当たります。