地方民は意外と区別がつかない? 田園調布と調布は何がどう違うのか (1/4ページ)
東京都大田区の田園調布は日本を代表する高級住宅地だ。東急東横線・目黒線田園調布駅から放射線状に銀杏並木が広がり、多摩川も近くを流れる。
分譲が始まった当初は中流サラリーマン層が住んでいたが、「住所が田園調布=成功の証し」と見なされるようになり、資産家や芸能人、作家が好んで住んでいる。
田園調布の復元駅舎(編集部撮影)
そんなセレブな田園調布から多摩川から13キロほどさかのぼると、もう一つの「調布」――東京都調布市に辿り着く。世田谷区の隣なのは一緒だが、街の雰囲気はまるで違う。
今回の地域対決シリーズ、似ているようで違う田園調布と調布を比較・対決する。
調布の貫録があるのはどっち?調布という地名は、多摩川の清流を利用して古くから布が作られ、それが古代の税の一種である「調」として朝廷に納められたことに由来する。ルーツは一緒と見ていい。

多摩川に架かる丸子橋。右手奥が田園調布付近。
1889年の段階では現調布市が「調布町」で、大田区の方が「調布村」だった。1928年に町に昇格するも、先輩の調布町に遠慮して「東調布町」を名乗った。4年後の1932年には東京市に組み込まれ、大森区(現大田区)田園調布となる。
調布市と田園調布は、地名の由来も名乗り始めた時期も変わらない。しかし田園調布が一時「東調布」と称したことを考えると、調布市の貫録勝ちだ。
ご当地キャラ&有名人はどちらが強力か住民の入れ替わりが激しい田園調布。現在住んでいる著名人は、長嶋茂雄さんや野村克也さん、五木ひろしさん、鳩山由紀夫さん、石原慎太郎さん、小林よしのりさん、中井貴一さんなどビッグネームが並ぶ。
一方の調布市には妖怪が住んでいる。漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎は、2010年3月8日に調布市で特別住民登録を済ませた。調布市役所に行けば誰でも「ゲゲゲの鬼太郎特別住民票」がもらえる。作者である水木しげる夫妻も50年以上市内で暮らす。