脳の病気のせいで性格が「親切になりすぎちゃった男」の話 (1/3ページ)

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脳の病気のせいで性格が「親切になりすぎちゃった男」の話

「脳の病気で性格が激変した男性」のケーススタディ(英文)が2014年ごろに話題になってて、読んでみたら確かにおもしろかったのでメモしときます。

・Aさんは物静かな人見知り
これは、ブラジルに住む49歳のAさん(男性)に起きた症例のレポートでして、もともとのAさんは物静かな人見知りで、友人は2〜3人ほどしかおらず、おもな会話の相手は家族だけだったらしい。

・異常に親切な性格になった
ところがある日、急激な脳卒中に襲われたAさんは、脳の皮質下領域を完全に損傷。身体機能などには影響が出なかったものの、なぜか異常に親切な性格になっちゃったらしい。

・あらゆる慈善事業に金を振り込み
とにかく他人に物をあげたくてたまらなくなったらしく、奥さんの証言によれば、道ばたで見かけた知らない少年たちをつかまえては無差別にお菓子をくばりまくり、あらゆる慈善事業に金を振り込みまくったらしい。

・本人「人生は短いから」
ほどなく貯金はなくなり、家計も借金だらけになったにも関わらず、本人は「人生は短いから」と奥さんの非難もガン無視。やがて仕事にも行かずに金をくばるようになったというから、家族はたまったもんじゃありませんな。

・簡単にお金をあずけてしまう傾向
この状態を、医師たちは「病的な気前よさ」と呼んでまして、意外と少なくない症例なんだそうな。2013年にユトレヒト大学が行った実験(2)によれば、扁桃体(脳の感情をコントロールするエリア)にダメージを受けた患者は、他人への信頼度が3倍も高く、簡単にお金をあずけてしまう傾向があったんだとか。

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