人間の死体ってどんなニオイ?死臭を科学的に検証する。 (2/3ページ)
死体を分析するのに役に立つ昆虫

死肉を食べる昆虫は、腐肉の発するにおいに惹きつけられるため、ほかの主要成分を特定するのに役にたつかもしれない。腐敗の段階によって、それぞれ違う種類のバクテリアが死体に巣食う。彼らは何億年という進化の歴史の中で培ってきた見事な嗅覚システムを使って、腐敗の進む死肉に住処を見つける。そのため、バクテリアの種によってそれぞれ違うにおい成分と結びついていて、しかもそれは、腐敗のある一定の段階でしか
発生しないにおいなのかもしれない。
最新の死臭判別技術

電子鼻を開発している研究者もいる。これは死臭中の多くの成分を特定することができる、ガスセンサーシステムだ。このような機器があれば、地震など自然災害で埋もれてしまった犠牲者や、殺されて浅い地中に埋められた遺体などを発見するのに活用できるかもしれない。
法医学以外、例えば食品業界にも適用できそうだ。腐敗臭をかぎ分けられる機器は、肉や魚がどれくらい長く貯蔵されていたか見積もったり、商品が店頭に並ぶ前に損なわれていないかを見極める助けになる。